かかわった本 

 
 
実は私、まだ単著というものがありません。以下はすべて共著です。「書いた」ではなく「かかわった」という控え目な表現になっているのは、そのためです。これまでの所、私が関与した著作のすべてが陸游もしくは宋詩に関するものです。

 漢詩Ⅳ 中・晩唐以降 石川忠久他監修 1995年5月 昌平社

 大学院生時代のアルバイトで、高校漢文の授業向けの指導用教材です。蘇軾、陸游の原稿の一部を執筆しました。

 宋詩選注1 宋代詩文研究会編 2004年1月 平凡社東洋文庫722

 宋代詩文研究会の会誌『橄欖』に掲載された銭鍾書『宋詩選注』の訳注稿をもとに、文庫用に編集しなおしたものです。第1冊は、北宋初の柳開(りゅうかい)から晁端友(ちょうたんゆう)まで、20人の作品を収録。

 宋詩選注2 宋代詩文研究会編 2004年6月 平凡社東洋文庫727
 
 第2冊は、北宋の蘇軾(そしょく)から呉濤(ごとう)まで、25人の作品を収録。

 宋詩選注3 宋代詩文研究会編 2004年12月 平凡社東洋文庫733
 
 第3冊は、南宋の周紫芝(しゅうしし)から裘万頃(きゅうばんけい)まで、16人の作品を収録。

 宋詩選注4 宋代詩文研究会編 2005年4月 平凡社東洋文庫737
 
 第4冊は、南宋の華岳(かがく)から蕭立之(しょうりゅうし)まで、19人の作品を収録。

 一海知義の漢詩道場 一海知義編 2004年3月 岩波書店

 神戸大学名誉教授の一海知義(いっかいともよし)先生を中心とする河上肇(かわかみはじめ)『陸放翁鑑賞』の読書会、読游会(どくゆうかい)での発表をもとに、漢詩を読むプロセスを一般の人にもわかりやすく再現する、という画期的な試み。私は、陸游の七言律詩「山居食毎不肉戯作」を担当しました。

 陸游与越中山水
 中国陸游研究会編 2006年11月 (中国)人民出版社

 2005年11月、浙江省紹興で開催された学会で発表した論文を再編集したものが収録されています。論文は、銭鍾書『宋詩選注』に収録された陸游の作品に関するものです。

 続一海知義の漢詩道場 一海知義編 2008年8月 岩波書店


 4年前に出た「漢詩道場」の続編です。私は五言律詩「書嘆」を担当しました。

 陸游与鑑湖 中国陸游研究会編 2011年12月 (中国)人民出版社

 2010年11月、浙江省紹興で開催された陸游記念の学会で発表した論文の改訂版が収録されています。論文は、陸游の各種の年譜の間にある異同の原因について考察したものです。

 忙しくてなかなか更新できていませんが、どうぞ気長にお待ちください。(2012年5月25日記)


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